Day4. デジタルマーケティングの実践

目次

はじめに

これまで、デジタルマーケティングの必要性(Day1)、各施策の狙いと効果(Day2)、具体的な事例(Day3)をご紹介してきました。Day4では、アクセス解析を通じて各種施策の効果測定をどのような視点で行うべきか、またどのような指標に注目するべきかという考え方をご紹介します(考え方に絶対的な正解はありませんので、あくまでも弊社の考え方をご紹介いたします)。

アクセス解析における考え方

アクセス解析によって、インターネットを通じて行なった様々な施策の効果が数字で示されるため、施策の効果測定として重要な要素となります。そこでまず重要になるのは、ビジネス上の目標に直結する評価指標(KPI)を明確にすることです。例えば、サイト訪問者数だけではなく、最終的なコンバージョン(問い合わせ、購入、資料ダウンロードなど)にどの程度寄与しているかを把握することが求められます。

目標が明確であれば、どの施策が実際に効果を発揮しているか、またはどこに改善の余地があるかを数値で把握しやすくなります。

主要な指標

コンバージョン率

ユーザーが最終的なアクション(購入、問い合わせ、など)に至った割合を示します。施策の成果を直接的に反映するため、最も重要な指標の一つです。

離脱率・直帰率

ユーザーがサイトに訪れてすぐに離れてしまう割合は、サイトの使いやすさやコンテンツの魅力を測る指標となります。低い直帰率は、ユーザーが求める情報をしっかり提供できている証拠です。

ページ滞在時間

ユーザーがどの程度サイト内で時間をかけ、複数のページを閲覧しているかは、コンテンツの質やサイト内回遊のしやすさを示します。長い滞在時間や多くのページビューは、ユーザーのエンゲージメントの高さを示唆します。

流入経路とユーザ属性

どのチャネル(オーガニック検索、SNS、広告など)から訪問者が来ているのか、またそのユーザーの属性を把握することで、各施策の効果やターゲットへのリーチ状況が明確になります。施策ごとのリソース配分の判断材料となります。

アクセス解析を通じた戦略改善の流れ

OODAループ(Observe(観察)、Orient(状況判断)、Decide(意思決定)、Act(行動))に基づいて、戦略改善の一例をご紹介いたします。

STEP
Observe(観察)

アクセス解析によって取得したデータから現状の問題点を洗い出し、例えば「特定の流入経路からのコンバージョン率が低い」「特定ページで直帰率が高い」「広告出稿に伴う流入が得られていない」などの課題を特定します。

STEP
Orient(状況判断)

現在置かれている事業環境や自社の状況、抽出した課題に鑑みて、なぜその現象が発生しているのか仮説を立て、どのような打ち手(コンテンツの再設計、ユーザー導線の見直し、ターゲットの再設定など)が改善に繋がるかを判断します。

STEP
Decide(意思決定)

状況判断に基づき、どの施策に注力すべきか、具体的な方法を決定します。また、その結果、期待する目標やKPIを整理します。

STEP
Act(行動)

決定した戦略を実行し、その効果をアクセス解析ツールによって測定します。施策の効果を評価した上で、改めてOODAループを回しながら継続的な改善に取り組みます。

まとめ

アクセス解析を活用した効果測定は、デジタルマーケティングの成果を定量的に把握し、戦略改善に直結する重要なプロセスです。ビジネス目標に沿った適切な指標の設定、ユーザー行動の深い理解、そして改善サイクルを徹底することで、マーケティング施策の効果が最大化されます。

数字に裏打ちされたデータドリブンなアプローチこそが、デジタルマーケティング成功の要諦となります。弊社でもアクセス解析を軸にデジタルマーケティングの支援をしていますので、興味をお持ちの企業様はぜひ一度ご相談ください。

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